【太田コラム】大学対抗戦優勝!!

  • 2008/09/20(土) 19:27:15

みなさんこんにちは。太田です。

一昨日は、たくさんのお祝いメールをいただきましてありがとうございました。
コーチに就任して8年になりますが、学生の試合に勝ってこんなに嬉しいと思ったのは初めてです。レスリングの世界に入り今年で四半世紀になりますが、高校・大学のレスリング部は、優勝して当たり前の世界にいましたし、また、高校レスリング部コーチの時も優勝は、当たり前のことで、2位は負けという世界でしたので、そういった意味を含めて今回の優勝は、これまでに経験したことのない喜びを感じています。また、早稲田大学レスリング部のOBや他大学の指導者や大学の同級生、先輩、後輩そして、何よりもワクワクの保護者の方々やスタッフからの「おめでとう」というメールや電話をいただき、本当に嬉しい気持ちになりました。ここ最近、人から「おめでとう、良かったな」なんていう言葉をもらっていなかったですし、そういった言葉を他人から、もらったのは、おそらく自分の結婚式か子供が産まれた時ぐらいです本当にありがとうございました。

そして、大会を振り返りたいと思います。
大会名は、全日本フリー王座決定戦という大会で、今年で44回を数えます。この大会は、文字通り、学生の日本一を決める団体戦であります。試合は、55KG級・60KG級・66KG級・74KG級・84KG級・96KG級・120KG級の7階級で戦い、4勝をあげたほうがチームの勝利となります。

試合の前日に計量があり、そこで、組み合わせ抽選が行われました。日体と早稲田は、昨年の1位と2位でしたので、シードのため抽選はなく、残りの13校が抽選を引きました。今回の大会での優勝候補チームはというと、日体、早稲田の他に、春のリーグ戦優勝の山梨学院大、リーグ戦3位の拓殖大学でした。この3チームとは、決勝か準決勝あたりで対戦したいなと思っていたら、なんと1回戦が山梨VS拓大となり、その勝ったチームが日体と対戦するという組み合わせとなり、早稲田は、非常に組み合わせに恵まれ、1回戦国士舘、2回戦日大、準決勝専修大学、そして、決勝(予想通り日体でした)という組み合わせでした。
試合前は、とにかく自分の力を信じてあきらめずに、最後まで戦えと声をかけました。1回戦は、66kG級だけ取りこぼしてしまいましたが、その他は、危なげなく勝ち6−1で勝利しました。続く2回戦も、120KG級だけ敗れましたが、6−1で勝利し、準決勝へ。対戦校は予想通り専修大学です。55KG・60KG・66KGと3勝し危なげなく勝てるなと感じていたのが、災いし、74KG・84KGが敗れ、対戦スコアを2−3とされましたが、96KG級の今大会のMVPの浅見が、無難に試合を運び何とか4勝をあげ、決勝に駒を進めました。

決勝の相手は、予想通り、母校日体大です。ここ数年苦杯を喫しているチームで、春のリーグ戦でも決勝で対戦して、唯一負けたチームであり、昨年の王座でも敗れていて、また、8月末に開催された学生選手権では14階級中8階級のチャンピオンを輩出するなど、今一番勢いのある強豪チームです。それだけに勝てばその勢いも止められますし、そして、何よりもここ数年あと一歩のところで毎回優勝を逃していたので、何とかその強い日体を破り初優勝したいという強い気持ちになり、監督、コーチ、選手が一丸となり初優勝を目指しました。

そして、決勝戦。
早稲田の選手は、55KG級の藤元です。相手は、学生3位の選手です。試合が始まり、一進一退の攻防が続くも、あと一歩で負けてしまいました。続いて、60KG級では主将の安澤。相手は学生3位の選手です。ここは、手堅く勝ち1−1のスコアにしたかったのですが、逆転負けを喫し、チームスコア0−2となり、後がない状況になりました。次に66KG級では1年生ながら、レギュラーで勝負強い石田です。ここで、何とか勝利をもぎ取って、流れを変えたいところでした。相手は学生2位の選手です。試合は運もあり何とかチーム初勝利をあげました。対戦スコアを1−2として、74KG級の大月が、その流れを持続させ、また、力の差を見せ付けて、相手を圧倒し勝利。2−2のチームスコアを同点としました。次の階級は84KG級です。選手は74KG級のジュニア王者の武冨です(大学の対抗戦は、階級を2階級上まで出場させることができます)。しかし、相手は学生王者であったため、圧倒されてしまい、敗れてチームスコアを2−3とされ、リーチをかけられました。そして、96KG級です。相手は学生2位で、こちらは、ルーキーの84KG級の山口です。試合が始まり早々に片足タックルを決めるも得点できず、私は正直「苦戦するな」と思いましたが、次の瞬間得意の投げ技が決まり見事フォールしました一気に流れを変えた内容で、チームスコアを3−3のイーブンにしました。このあとの試合展開の事をレスリング界では、「アップ勝負(昔は130KG以上級という階級のためアップと呼ばれていました)」と言います。正にアップ勝負の激戦です。勝利した方が優勝という展開です。そして、迎えた決勝戦。日体の選手は96KG級学生王者です。対する早稲田は84KG級の浅見です。試合が始まり早々にタックルを決められ0−1とされ、再々アタックするも交わされましたが、残り数秒でタックルに入られてしまいしたが、そこで乾坤一擲の返し技(レッグホールド:相手の股の間に手を入れて返す技)が炸裂2−1とし逆転、その後バックを取られるも2−2(大きい技でポイントを獲得しているため)の内容勝ちそして、運命の2ラウンド目、開始早々がぶり(首を抱えてバックに回る技)で1ポイントあげ、1−0とリードしましたが、すぐにバックを取られ1−1とされるも、すぐさま2−1と逆転そして、残り38秒相手にも焦りと攻め疲れが見え始め、更に1ポイントを追加3−1とし残り10秒、運命のカウントダウンが始まりました

10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・0
初優勝


マットにはチームメート全員がなだれ込み、浅見選手と抱き合い、勝利を分かち合いましたそして、整列。お互いが健闘を讃えて、握手を交わして、レフリーが、『4対3で早稲田の勝ちとします』と勝ち名乗りをあげましたそして、胴上げが始まりました。先ず始めに、監督を三回、学生達の手によって胴上げされました。そして、私です約10年振りに胴上げされ、余韻に浸りながら、胴上げされていましたが、そんな気持ちを知ってか知らずか、三回目に見事にそのままマットに落とされてしまいました正直落とされるとは、思っていましたが、タイミングが悪く背中と頭を強打かなり痛かったですが、痛いそぶりをすると格好悪いので、しれーっとしていました

ここ数年は、後一歩で優勝出来ずに悔しい思いをしていました。最近では、8月末に開催された学生選手権で、優勝者なく惨敗したり、北京五輪には代表を送れずといった悔しい思いをしてばかりで、いつになればこんな思いから脱皮できるのかと、いつも感じながらの毎日でした。そんな思いが詰まった優勝なので、感慨無量です。優勝まで、八年の歳月を要しましたが、これからは、更にレベルアップを図り、『常勝早稲田』を築いて行きたいと思います

以上長々失礼しました

追伸
試合ですが、日本レスリング協会ホームページ上で決勝戦の全試合と胴上げシーンが動画が配信されていますので、是非見て下さい
http://jwf2007.kir.jp/VTR/09ouza/top.html

記事はこちら
?早大が日体大に逆転勝ちし初優勝…全日本学生王座決定戦【2008年9月18日】

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