第1回早稲田カップ報告書?

  • 2009/08/17(月) 22:56:55

第1回早稲田カップ報告書(2009.7.4〜7.5)


                                       文責 宮武祐希(学生スタッフ)


先日、7月4日から7月5日にかけて早稲田大学レスリング場にて第一回早稲田カップが開かれました。試合は早稲田チーム・京都八幡チーム・横須賀チームの3チームが参加し、各部門(小学生・中学生・高校生以上)を階級別に分けトーナメント戦を行い、日ごろの練習の成果を発揮し、白熱した試合が展開されました。
本報告書では、対戦結果、早稲田チームの太田先生の言葉、大楠ジュニアチーム監督の船生先生の言葉、京都八幡チーム代表の浅井先生の言葉、早稲田大学レスリング部田中選手の言葉、そしてチビレスの保護者の方の感想も載せています。

1. 対戦結果(勝○ 敗●)

<小学1年の部>
優勝:野口皓ノ介


野口皓ノ介(京都八幡) ○ 不戦勝

<小学生軽量級の部>
優勝:五十嵐悠太  準優勝:久保田歩帆  3位:森勇樹


(予選)
         不戦勝     ○ 五十嵐悠太(早稲田チーム)
森勇樹  (早稲田チーム)● ― ○ 久保田歩帆(早稲田チーム)
(3位決定戦)
         不戦勝     ○ 森勇樹  (早稲田チーム)
(決勝戦)
五十嵐悠太(早稲田チーム)○ ― ● 久保田歩帆(早稲田チーム)

<小学生中量級の部>
優勝:Iくん   準優勝:吉原允   3位:西村奈桜


(予選)
西村奈桜 (京都八幡)  ● ― ○ 吉原允  (早稲田チーム)
  I君 (早稲田チーム)○ ― ● 加藤大輝 (大楠ジュニア)
(3位決定戦)
西村奈桜 (京都八幡)  ○ ― ● 加藤大輝 (大楠ジュニア)
(決勝戦)
吉原允  (早稲田チーム)● ― ○  I君   (早稲田チーム)

<中学生軽量級の部>
優勝:伊藤直大   準優勝:吉岡侑亮   3位:井上真一



伊藤直大(早稲田チーム) ○ ― ● 井上真一 (早稲田チーム)
吉岡侑亮 (早稲田チーム)○ ― ● 井上真一 (早稲田チーム)
伊藤直大(早稲田チーム) ○ ― ● 吉岡侑亮 (早稲田チーム)

<中学生中量級の部>
優勝:関将大   準優勝:手塚彗介   3位:山下泰人


関将大 (早稲田チーム) ○ ― ● 手塚彗介 (大楠ジュニア)
手塚彗介(大楠ジュニア) ○ ― ● 山下泰人 (京都八幡)
関将大 (早稲田チーム) ○ ― ● 山下泰人 (京都八幡)

<高校生以上軽量級の部>
優勝:安部健太   準優勝:西村隆広   3位:松川恭大


(予選)
西村隆広 (京都八幡)  ○ ― ● 塚原幸人 (大楠ジュニア)
松川恭大 (京都八幡)  ● ― ○ 安部健太 (早稲田チーム)
(3位決定戦)
塚原幸人 (大楠ジュニア)● ― ○ 松川恭大 (京都八幡)
(決勝戦)
西村隆広 (京都八幡)  ● ― ○ 安部健太 (早稲田チーム)

<高校生以上中量級の部>
優勝:保坂晃弘   準優勝:蓮沼淳   3位:山本哲裕


(予選)
蓮沼淳  (早稲田チーム)○ ― ● 山本哲裕 (京都八幡)
保坂晃弘 (京都八幡)  ○ ― ● 若林泰秀 (大楠ジュニア)
(3位決定戦)
山本哲裕 (京都八幡)  ○ ― ● 若林泰秀 (大楠ジュニア)
(決勝戦)
蓮沼淳  (早稲田チーム)● ― ○ 保坂晃弘 (京都八幡)

<高校生以上重量級の部>
優勝:平井朋希   準優勝:名切祐介   3位:土橋剛


(予選)
土橋剛  (大楠ジュニア)○ ― ● 広瀬大祐 (京都八幡)
松本大介 (京都八幡)  ● ― ○ 平井朋希 (京都八幡)
土橋剛  (大楠ジュニア)● ― ○ 名切祐介 (京都八幡)
(3位決定戦)
土橋剛  (大楠ジュニア)○ ― ● 松本大介 (京都八幡)
(決勝戦)
名切祐介  (京都八幡) ● ― ○ 平井朋希 (京都八幡)


2. 早稲田チームの太田拓弥先生の言葉

2009年7月5日日本のレスリング界が歴史的な新しい第1歩を踏みだしました!
それは、ダウン症児・自閉症児を対象とした、第1回早稲田カップが早稲田大学レスリング場にて開催され、参加したチームは、早稲田チーム・横須賀チーム・京都八幡チームの三つのチームの戦いが繰り広げました。
大会では、各部門(小学生・中学生・高校生以上)を階級別に分けて、熱戦を繰り広げ、正に熱い戦いが始まりました。
今日に至るまでには、幾つかの困難がありましたが、これもひとえに、保護者の方々が根気強く通い続けた事、また、生徒の努力の賜り物だと思います!
そして、今回大会を開催するに辺り、多くの協賛をいただいた事で、大会を盛大に実施することが出来ました。この場をお借り致しまして、関係各位に厚く御礼申し上げます。
思い返せば、2005年7月に本大学にて、この教室が産声をあげ、早4年が経過。そして、姉妹教室として、京都・横須賀に開講。ワクワクレスリングチームも他のチームもそうですが、やはり、ボランティアスタッフ・保護者・学校側のご理解とご協力で続けることができ、今回の早稲田カップに繋がったと思います。本当にスタッフ・保護者の方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、試合の方では、昨年の高山オリンピックよりも確実にレベルアップしてるだけでなく、所々、生徒が心身共に成長している姿が見受けられました。
秋には、横須賀での開催が予定されています。今回の反省を踏まえ、更に、心身共にレベルアップして、なお一層大会を盛り上げましょう!


3. 大楠ジュニアチームの船生知成先生の言葉

とても良い大会でした。
大楠クラブにとって、素晴らしい1日となりました。
 試合は5人で11試合しましたが、3勝8敗と負け越してしまい、結果は2位が1人、3位が1人、4位が3人でした。
 優勝者が出なかったことや勝ち星が少なかったことは、一生懸命練習してきたわけですから「残念な結果」かも知れません。
しかし、選手たちはとても素晴らしいファイトを見せてくれました。
勝負事なので、勝てば嬉しい・負ければ悔しいのは当たり前です。
大楠の選手はもちろん、ワセダ・八幡の選手も、みんなに勝って欲しいと思いますが、そうはいきません。
必ず勝者と敗者に分かれます。
勝った喜びだけでなく、負けた悔しさを味わうのも人間として成長するために必要なことだと思います。
勝ちたければ、これからさらに気合いを入れて練習に励めばいいわけで、そうすることで成長していくものだと思います。

チャレンジしなければ負けることはありません。
でも、逃げることこそ「真の敗北」なんだと思います。
負けても負けても、何度も立ち上がってチャレンジし続けることが大事です。
選手たちが勇気を出して相手に立ち向かっていく姿は、会場にいる全ての人に勇気と感動を与えたのではないでしょうか。
レスリングも人生も、『負けてもいいから逃げないで欲しい』
11戦3勝8敗
逃げずに戦った結果です。
この結果に監督として胸を張ります。

ワセダクラブ・京都八幡クラブ、そして大楠クラブのみんな!
よくやった!! また一緒にがんばろう!!


4. 京都八幡チームの浅井努先生の言葉

記念すべき第1回早稲田カップに参加いたしました。
京都八幡教室は開講して、本年で3年目を迎えます。開講した当初「こんな大会に参加できる」とは思ってもいなく、京都八幡教室としては、過去2年間、岐阜県高山市においてのチーム対抗戦による交流試合でした。今回、階級制度が取り入れられた本格的な大会へ参加できたことに、子供達、保護者、私としても本当に感無量です。
第1回早稲田カップを振り返り、昨年以上にレスリングの技術が向上。とくに、中学生以上の試合はしっかりレスリングの形になっています。
また、仲間の試合を「みんなで応援する」ことが、自然とできるようになったことも嬉しいことです。私は審判をしていたため、一人一人の子供たちのセコンドにつけず、申し訳なく残念でしたが、審判をしながらでも、子供たちの頑張る姿、子供たちに声をかける保護者の方々の姿を見ていました。子供たちと保護者の笑顔を見て、この教室を開講して、「ほんと良かった」とつくづく感じた瞬間でもありました。
ダウン症児者・自閉症児者を対象としたレスリング大会は、今回が初開催であり、始まったばかりです。これからどんどん競技人口が増え、大会参加者が増えるように、私も協力して頑張っていかなくてはいけないと思ってます。
最後に、今大会開催に至っては、早稲田教室の太田先生はじめ、学生ボランティアスタッフの準備・運営が完璧で、スムーズに大会運営がされたことに、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。


5. 早稲田大学レスリング部 田中幸太郎選手の言葉

今回、第一回ワセダカップを観戦して、レスリングを始めた頃に誰もが抱いたであろう、純粋にレスリングが好きだという気持ち、レスリングを心から楽しむことのすばらしさをあらためて感じました。
最近の私を含めた学生は、試合で結果を出すことや高度な技術を習得することだけにとらわれ過ぎているのではないでしょうか。
そのためレスリングの、いや全てのスポーツにおける本来の意義である、純粋に身体を動かすことの喜びなど、一番根本にある部分の大切さが薄れていたように思います。今回の大会を見学し、思った事は、ハンディキャップを持つ選手たちが一生懸命に試合をし、それを応援する保護者の方々、喉をからしながら身を乗り出してアドバイスをおくるコーチ陣、そしてマットを強く叩いて必死で仲間を応援するチームメイト…。私自身も常日頃から、こういった初心の気持ちを忘れず、競技に専念したいと思います。そして、一面のマット上で繰り広げられた第一回早稲田カップは近い将来、スペシャルオリンピックスの正式種目として認められるという太田拓弥先生の夢の実現に大きな一歩を踏み出したようでした。


6. チビレスの保護者の方の感想


昨年9月の高山、11月の横須賀の大会から、1年もたっていないのに、どのチームも確実に成長していると思いました。日頃の、楽しい中にもまじめな練習の成果だと思いました。また、大会での試合という、大勢が見守る中の大舞台を踏んできた経験も、みんなの試合に向かう気持ちが違うなと思いました。
京都のチームは全体的に年齢が早稲田クラブよりも高かったですが、その分、チームの仲間意識がしっかりとあり、仲間の試合も、他のチームの試合も、しっかりと観戦応援していて、仲間で支え合う姿が印象に残りました。今のワクワクの小学生のメンバーが立派に成長した将来の姿をお手本で見るように思いました。
仲間の試合を応援し続ける姿は、息子達ちびっ子の試合観戦(時間的にはもっと長いのですが、、)において見習うものが大いにあると、一緒に応援に来ていたちびっこの保護者とも話していました。
早稲田の選手達も、それぞれいつもながら感動しました。
関君は、高山の時にも試合で、負けて結果時間をかけて、お母さんの関わりやコーチの関わりを受け入れ立ち直ったことが息子に見習ってほしいと思いました。今回もはじめに劣勢になった時、想定内の動揺はありましたが、前回は得点板を押し倒したと思ったのですが、今回も得点板に向かって行き、手を伸ばしましたが、自らの気持ちをコントロールし倒さずに戻りました。この変化に、関選手の大きな成長を見て、ものすごく心を打たれました。ゆうき君も、マットの端や着替えのところでよく寝ていたのに、前回の高山の大会よりもずっと前向きで、組み合っていたり、日常生活、学校生活では色々と関わりに大変な部分があるのでしょうが、それを、しほちゃん、ご家族で支えていることがゆうき選手の今までの前向きになってきた成長を支えていると改めて思いました。
接戦になり延長戦になった試合のあと、3位決定戦を粘って勝ったゆうすけ君の「勝ったよ!!」と、自信を見せた発言もうれしかったです。相手の選手の気持ちの立ち直りを根気よく待って仕切直しをし、結果破れたことも潔く大きな懐で受け止めている選手、その人間性に脱帽です。私たちが同じ状況に置かれたら同じようにおおらかな気持ちで果たしていられるであろうかと、自分に問うてみましたが、答えは否でした。
そして、選手の状況に臨機応変に時計を止めてじっくり見守る3チームのコーチや、学生スタッフさんたちの共通した暖かい、まなざしも、選手が安心して自分の力を発揮できる大きなベースになっていると思いました。
船生先生の体を張ってのやってみせてのセコンド、とにかく燃える太田コーチや山本コーチ、いつも冷静沈着な京都のコーチ、指導して下さる先生方や学生の方々の、熱い気持ちが、保護者の方々や、子供達にどれだけ心強いかたと、息子とともにそこに仲間として居られた幸せを感じました。
息子は、息子なりの一生懸命さでチームメンバーを応援していました。いつもの練習よりも高い頻度で水分補給をしながら「燃えるなあ!!」と言っていたのが嬉しかったです。
一見、レスリングを仲間達に教えているように(息子はそのつもりらしい)みえますが、教えることで多くを学び、己を知ることになる、人に教えることの難しさを知るということで、実はワクワクの仲間から教えられている方が、息子は多いと親は思っています。 大楠のえんた君の物静かなセコンドぶり、大楠の息子を必要最低限のさりげないフォローをしている姿、たまに声を出すときのセコンドとしての指示、、すごいなあと思いました。3チームの活動が、全国に無理なく、もっと広がっていくことを応援したいと思います。
ありがとうございました。選手達の姿、先生方の熱いセコンドぶりに元気を沢山いただきました。
長くなりましたが、思ったままを書きました。

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