【太田コラム】北京レポート?

  • 2008/08/21(木) 10:11:20

皆さんおはようございます。
昨夜北京から帰ってまいりました
かなりハードな3日間でしたが
二人のメダル獲得シーンを見ることが出来てとても幸せな気分です
報道等で皆さん結果やメダルまでの道のり等わかっている方も多いと思いますが、私なり
にライブで見て感じたことを、観戦日記として、綴りたいと思います。

今回男子レスリングは、メダル獲得は難しいという状況でした。
というのもアテネ大会以後の三年間の世界選手権での成績は、銀一人、銅一人という状況で、また、五輪出場権を獲得したのは、14階級中(フリー・グレコあわせて7階級ずつです)6階級しか出場出来なかったという現状等を考えると、当初の予想では、メダル0という事も考えられました。そして、北京五輪が開幕し、グレコローマンスタイルの3選手が登場しました。60KG級の期待の笹本選手は二回戦敗退、84KG級松本選手、96KG級加藤選手共に一回戦敗退という、結果に終わりさらに厳しい状況となりました。しかし、次の日から女子が始まり、全階級金メダルを狙いました。48KG級伊調選手銀メダル、55KG級吉田選手・63KG級伊調選手の二連覇72KG級浜口選手の銅メダルと全員がメダル獲得をしました。
この結果の影響により、男子選手の気持ちに火を点けたことと思います。
そして、一昨日の試合です。二人共一回戦は、緊張のためか、本来の動きが出来ずに、苦戦しましたが、2ラウンド目に背中をマットに付けてフォール勝ちをおさめました二回戦では、松永選手は、固さも取れ、安定した試合運びで勝利しました。湯元選手の二回戦は、強豪のインド選手です。これに勝利すれば、五位以上が確定する大事な試合でした。この選手の特徴は、非常に身体が柔らかいのと、試合の駆け引きが上手い選手です。(例えば、ばてたふりして攻撃するなど)試合では、後半縺れた展開になりましたが、接戦の末に見事勝利しました。そして、松永選手の最大の山場の三回戦です相手は、ウズベキスタンの選手で、二回世界王者に輝き、優勝候補NO1でありました。試合は、一進一退の攻防が続きましたが、判定で勝利しました。そして、準決勝対戦相手は、昨年の世界王者ロシア選手ですしかし、先程の試合で波に乗り、フォール勝ちし、銀メダル以上を確定しました湯元選手の準決勝の相手は、ウクライナ選手で、これに勝てば、銀メダル以上確定でしたが、先程の試合の疲れが多少影響したのか、動きに精彩を欠き判定で敗れてしまいました本来の力を出せば、勝てた相手だけに非常に悔やまれる試合でした。
しかし、準決勝に日本人選手が、ほぼ同時に二つのマットで試合を開始して、五輪という大舞台で戦う姿は、観客席で見ていて、涙が出てきました日本男子レスリングは、女子に比べ認知度も低く、厳しい戦いが続いていましたし、華やかな女子の成績に比べ、肩身の狭い思いをしてきた事だと思います。それで、今回の成績では、レスリングをする者にとって勇気と誇りを持てる戦いぶりでした

話を元に戻します
そして、迎えた松永選手の決勝戦(試合進行は階級のしたから3位決定戦2試合と決勝戦、表彰式の順番でします)対戦相手は若手アメリカ選手です。試合開始早々松永選手のタックルが決まりワンポイント先取しましたが、その後タックルに入られて返し技のレッグホールド(取られた足を軸にして、両手で股の間に入れて返す技)を試みましたが、逆に体制を崩されて2ポイントを奪われた後バックを取り同点とし2分が終了しました。このピリオドを先取されました(この場合、2対2の同点でしたが松永選手の2点は1ポイント、1ポイントでトータル2ポイントに対し、相手の2ポイントは、返し技の大きな技によるのポイントにより、ビックポイントの差で負けました)そして迎えた2ピリオド目は、開始早々豪快なタックルで3ポイントを奪われ、敗退し、銀メダルとなりました金メダルを獲得すれば1988年ソウル大会以後5大会ぶりの金メダルでしたが、次回のロンドン五輪まで持ち越しとなってしまいましたしかし、準決勝のロシア選手や準々決勝のウズベキスタン選手を倒したのは、圧巻でした。
そして、次に、銅メダルをかけて湯元選手の試合です(湯元選手と私の関係に着いて後日載せます)1ピリオド目はお互い様子を見るような展開で、2分間終了、0ー0で終了した場合は、まずレフリーが袋に入った赤青のボールを取り赤がでたなら赤の選手が足を取った状態でスタートし30秒間ポイントを取りに行きます。防御側は30秒間守るか、返し技(先程説明したレッグホールド等)でポイントを奪う攻撃をします。この時は湯元選手の青が出て確実にポイントを獲得し、1ピリオド目を先取し、銅メダルに王手をかけました。そして2ピリオド目が、始まり、先程のピリオドとの戦い方と打って変わり、お互いが、激しくタックルに行くような展開が続き、一分過ぎに、湯元選手が、得意のタックルを仕掛け、バックを取り1ポイント、更に寝技では、アンクルホールド(手で相手の足首を絡めてかけて回転する技です)を仕掛け更に1ポイント追加合計2ポイントとなり、残り10数秒(この場合、相手は、2ポイント以上の大きな技を狙い逆転を狙う為、相手とは、少し離れて戦うのがセオリーです)
そして、運命のカウントダウンが始まりました
10・9・8・7・6・5・4・3・2・1・0
銅メダル獲得
←私は多分、こんな顔していたと思います

本当に見に行ってよかったとつくづく思いました。二人の活躍は計り知れない程の効果、価値があると思います。報道でもありましたが、今回の大会で、1952年のヘルシンキ大会からの連続メダル獲得を14と延ばし、足掛け半世紀以上世界で活躍している競技は、レスリングだけであり、そういった意味も含め、彼らの貢献は、日本レスリング界にとって計り知れないものでしょう私も一指導者として、誇りに思いましたし、レスリング界に入り今年で、25年になりますが、つくづくレスリングをしていて、よかったなと感じる試合内容でした。

以上長々と失礼しました。

追伸、近々湯元選手の私との関係や五輪裏話を載せます



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